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2015.05.26

テレビの罪

 メディアでは、大事故に遭ったり病気になったりして意識不明になった人が、短期間で奇跡的に普通の生活が送れるまでに回復したといった事例を紹介する。
 
 たぶんそういうことが少なく「奇跡的」だからこそ紹介するんだろうけど。

 だがしかしテレビではそういう人しか紹介しないから、大事故に遭おうが病気になろうが意識がもどれば誰でもすぐに元の生活に戻れるんじゃ、と勘違いする人も多いのではないだろうか。

 と、夫の母つまりわたしから見て姑を見ていて思う。電話をしてき少しはよくなったのかと聞く。姑がよくなったと認められるのは「自分で箸を持って食事をする」か「自分の足で歩く」場合だけのようだ。確かにリハビリはしているけれど、この前電話したのは一ヶ月前だし、3ヶ月前には自分の目で確かめただろうに。

 夫は両腕とも筋肉が拘縮していて左の人差し指ぐらいしか自由に動かせないし、座ってバランスもとれないのだから一人で立つことも難しいのだ。

 で、最近できるようになったこと。例えば「テレビを見て字幕を見ながら一緒に歌を歌えるようになった」といっても、全く反応が返ってこない。それまで家にいるときはベッドで寝てる方が好きだった人間が、車椅子に1時間以上乗りテレビで歌番組を観ながら一緒に歌うって、かなりの進歩だと思うんですけど。しかも日本語だけじゃなくて英語もOKなんだけど。あと自分の行った場所や住んでた場所を見ては「懐かしい」って言って涙を浮かべるとか……。1年半前は意識が全く無かったんだよ。

 歩けることとご飯を食べられること、それ以外はよくなったって言えないの?

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